塾の月謝の相場とは

学習塾は子どもが学ぶ環境としては最適です。さまざまなスタイルの塾がありますが、どれも「無償」というわけにはいきません。それらの学習塾は「ビジネス」として展開しているものなのです。

ただ、学習塾は英会話などよりも格安で通うことができるのが相場です。英会話などでは外国人などを講師として起用したり、教材を独自に開発したりしているものですが、学習塾ではそのような特別な出資がないとはいいませんが一般的には優秀な講師と学校で学ぶことをより深く理解できるためのカリキュラムがあればいいのです。そこまで膨大な費用はかかりません。

地域でも差が出るかもしれませんが、一番多いのは1万円から2万円の間というところでしょう。塾によっては1万円未満の月謝を実現しているところもあります。これは「月々」かかる費用です。他にも入会金や教材費などが、初回にかかってくるかもしれません。塾は過当競争に陥っています。個人指導からレベルを厳格にわけた集団指導まで、さまざまなスタイルの塾が存在していて、日々子どもたちが勉学に励んでいます。

恐ろしいのは、「塾に通うのは当たり前」というような状態が20年以上も続いていることです。学校で学ぶだけでは確実にたどり着けない「理解の境地」があり、世の中はつきつめればさらに難しい試験問題が待ち構えているのです。下を見れば「底」はすぐ足が届きそうなのに、上を見れば「天井」が全然見えないというような状態です。そのような中、通っている学校では一律の教育しか施してくれないというのは、保護者にとってみたらもどかしいものです。

だからこそ学習塾の存在が求められているのです。学校はただ勉学だけに励む場所ではなく、子どもは学校での生活を通じて「社会の縮図」のような環境を経験します。自分以外にさまざまな価値観を持った人が沢山いるということ、さまざまな考えを持った人と交流しなければいけないということを通じて、やがて巣立つ本当の「社会」に対しての耐性を身につけています。

ですが学習塾ではそのような遠回しで曖昧なことは学べません。学べるのは「勉強」です。次の試験に出る内容、試験をクリアするための必勝法、難しい公式の解き方、考え方など、より「テスト」や「試験」に近い部分での実戦的な学習を可能にしています。だから、「学校が必要ない」というわけではないのです。学校の本質はテストや成績だけにあるわけではないのです。ただ、「進学」するためには試験を通過しなければいけないのですから、そのための対策が必要で、よりレベルの高い学校に進むためには、学んだことをより深く習得していなければいけないということです。それが学校だけでは賄えないということがほとんどですから、子どもたちは学習塾で自分の苦手を克服したり、新しい考え方を学んだりするのです。

学生の本分は勉学です。学校では「学ぶ」ということの範囲をかなり広げていて、「人格形成」をも視野にいれていますが、塾では「目に見える成績」に対してダイレクトに効果がある指導を行うのです。これに対して月々の出費をどう考えるかですが、ほとんどの家庭で「当たり前の出費」と考えることがほとんどなのです。それは学校の存在如何の問題ではなく、そのような状況が当たり前の世の中になっているというだけのことなのです。